運命を信じる。

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宿命とは、逃れられない決まりごと。

生命には【宿命】と【運命】とがあります。

【宿命】とは、逃れられない決まりごとのようなもの。

例えば、「死を迎える」ことも、「生命維持のために食べなければならない」ことも、【宿命】と呼べます。

自分でどうすることもできない、命に宿る決まりごと。それを【宿命】と言います。

運命とは、自らが運ぶ命。

一方、【運命】とは、日々の些細なものから大きなものまで、自らの選択によって運ばれていくもの。

よく、【宿命】と【運命】が混同され、「【運命】からは逃れられない」と耳にすることがあります。

自分で既に運んでしまった運命から、確かに逃れられなくなることはあります。因果応報とも言いますね。

しかし、運命は、日々の選択で自らが運んでいること。それを忘れずに、自分自身ができる今の最善を選びとっていくことこそ、運命をより良くしていく行為なのです。

「運を開くために、先祖供養をしなさい」とか、「幸せになるためには、神社へ行きなさい」とかそういうことをよく耳にします。
大切なのは、何のために先祖供養をするのか?なのです。自分の運を開くために先祖を利用する気持ちなのか、純粋に先祖を敬い感謝する気持ちの表れなのか、もしも先祖供養へ目を向けるきっかけが「開運」という利己的な願望であったとしても、少しずつでも利他的な施しへと心を向かわせていくことで、初めて運は開けていきます。神社への参拝も同じです。自分の幸せのために行くのか、神様へ日々の感謝を伝えに行くのか。

神様に日々の感謝を伝えるには、日々何事にも不満ではなく感謝の念を持つことが必要となってきます。

日々の不満は、毎日過ごしていれば、天気に不満を持ったり、ないものばかりに目を向けたり、身近な人への甘えから感謝を忘れたり、誰にでも多かれ少なかれ経験があるものであると存じます。

全てを一気に変えなければならないわけでなく、ふと気がついたときに【思い直す】【気持ちを改める】ことで、癖は次第に変わっていきます。

習慣を変えるには、無理をして疲弊を招いてしまうやり方を選ぶのではなく、力まずにずっと続けられる方法を選ぶ必要があります。
決して無理をすることなく、気がついたときにだけ少し頑張って思い直してみることをしてみると良いですね^^

運命を信じる。

運命を信じることは、守ってくださる存在のみならず、今日までの自分を信じることでもあると思います。

未熟ながらも、最善を尽くしてくることができたその先に、その運命があるのならばその運命も最善のはずです。

どのような事象にも、今日までに尽くした自分自身と、たくさんのご加護、そしてこれからの人生のためのメッセージが込められています。

一つ一つの結果は、永遠に続く魂の学びのプロセスに過ぎません。結果は結果として受け入れ、一時は一喜一憂しても、それならばこれからどうしていくのが良いだろうかと、魂の学びという視点で感謝を忘れずに先を見つめていくことで、命は順調に運ばれていきます。

あれこれと先を案じずに、運命を信じる。

きっとこれからの時代、その信じる力、信じられるよう努められる力が問われていくことでしょう。

一人一人が世を作る一員です。皆で慈悲で満ちる平穏な世を作るために、自分自身を励まし癒す力をつけていくことが大切ですね^^☆


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